御祭神

豊栄稲荷神社の御祭神

豊栄稲荷神社には、主祭神として稲荷大神、相殿の薬祖社、富山藩の前田家の先祖の神の成就天満宮が鎮座されています。稲荷大神は諸産業の発展を守護される神であり、薬祖の神は人々の健康を守護され、成就天満宮は人々の学業成就を守護される神として皆様方からご信仰をいただいています。

稲荷大神

稚産霊神

稚産霊神(わくむすびのかみ)は、古事記によると伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)が最後に生んだ子とされています。穀物の生育を守られる五穀豊穣、養蚕の神様です。

宇迦乃魂神

宇迦乃御魂神(うかのみたまのかみ)は全国の稲荷神社でまつられている神です。「宇迦」は「ウケ」(食物)に通じ、食物守護の神として知られ、五穀豊穣を見守られる神とされています。

佐田彦の神

佐田彦の神(さたひこのかみ)は天孫降臨の際に邇邇芸命(ににぎのみこと)を道案内された神です。人々に行く道を示してくださる導きの神、交通安全の神としても信仰されています。

大宮能売神

大宮能売神(おおみやのめのかみ)は、心を安らかにしてくださる神です。人と人との間を取り持ち、調和を図られるとされます。こうしたことから家族和合の神、接客業の守護神として信仰されています。

薬祖神

少彦名神

少彦名神(すくなひこなのかみ)は、大国主神と協力して国づくりを行われた、医薬の祖神とあがめられている神様です。

富山城址公園 前田正甫 銅像

前田正甫命

富山藩二代藩主、前田正甫(まえだまさとし)公は、富山藩の産業経済を育成するため様々な政策を実行されました。とりわけ製薬業を奨励し、「反魂丹」などの生産販売、「先用後利」という置き薬のシステムの確立を通して、越中売薬の基礎を築いた名君として知られます。宝永元年(1704年)、富山藩の産業経済の発展を願い、豊栄稲荷神社を創建されました。

前田利保命

富山藩十代藩主、前田利保(まえだとしやす)公は博物大名として知られています。藩の財政を立て直すため産物方を設置し、陶器製造業、薬草栽培などの産業を奨励して財務再建を図られました。特に薬草栽培には力を入れ、岩崎灌園や宇田川榕庵を師として自ら本草学を学び、薬草に関連した多くの著作を残されました。

作者不明 -富山市博物館所蔵

その他の薬祖神

【日比野小兵衛命】
・反魂丹の情報を正甫公へお取次ぎされた側近の藩士です。

【万代常閑命】
・反魂丹の製法を伝えられた岡山の医師です。

【松井屋源右衛門命】
・江戸時代前期の薬種商。前田正甫公の命により反魂丹を製造されました。

【八重崎屋源六命】
・富山売薬行商の始祖とされ、全国に販路を開拓されました。

成 就 天 満 宮

菅原道真命

道真公は幼少の頃より学問の才能を発揮されました。勉学に励み、学者としての最高位であった 文章博士(もんじょうはかせ)となり、その後政治家としても栄進を続けられました。
しかし、政敵藤原氏におとしいれられ、無実の罪で太宰府へ左遷されることとなり、失意のうちに亡くなられました。その後無実は証明され、天満大自在天神の尊号が贈られました。道真公は、太宰府天満宮、北野天満宮にお祀りされ、「学問の神様」「天神様」として広く信仰されています。

遥 拝 社

天照大御神

天照大御神(あまてらすおおみかみ)は太陽、光、慈愛、真実、秩序を象徴する最も尊い神とされます。
また天照大御神は、天皇の祖先神であり、日本国の総守護神として伊勢の神宮(内宮)にお祀りされています。

呉 羽 社

秦伊呂具命

秦伊呂具命(はたのいろぐのみこと)は渡来系の豪族であり、伏見稲荷大社を創建したことで知られます。また呉羽社には、百済から帰化し呉羽山にて子女に機織りの技術を教えたとされる呉服女命(くれはとりのみこと)、綾服女命(あやはとりのみこと)も祀られています。

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